会報「SOPHIA」 平成17年11月号より

憲法の価値を学んだ−第1分科会シンポジウム

会 員 川 口   創
 

  • 人権擁護大 授の記念講演から、各界からのビデオレター、登壇発言と続き、後半にはパネルディスカッションが行われました。非常に多くの方の貴重な意見を伺うことが出来る大変有意義なシンポでした。


  • ビデオレターの中では、経済同友会の終身幹事である品川正治さんが、「仮に国民投票で今の平和憲法を日本国民が信任すれば、それは世界史に残る」と語られました。また、アフガン難民の治療活動を20年以上に渡って行ってきたペシャワール会の中村哲医師は「銃を持っていては信頼関係は出来ず、自分も守れない。軍事力で守るという幻想はいい加減捨てるべきだ」との話も新鮮で説得的でした。


  • パネルディスカッションでは、特に、自民党の改憲論議のブレインであった小林節慶大教授が、「今権力を握っている政府の彼らに武器を持たせるべきではない」「国は国民に愛されるよう努力すべきものであって、国民に国を愛せと強要するものではない」「自民党の草案は立憲主義の基本が全く理解出来ていない」と厳しく批判されたことが意外で、とても印象的でした。また、ジャーナリストの齊藤貴男氏から「2世3世議員が国家は自分のものと思っているから、国を縛る今の憲法を捨てたがっている」との話もあるなど、とても充実した議論がなされ、憲法の価値がとてもよく理解出来、大変勉強になりました。








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