会報「SOPHIA」 平成17年11月号より

第48回日弁連人権擁護大会に参加して

会 員 柘 植 直 也
 

 11月10日及び11日に、鳥取市にて、日弁連人権擁護大会が開催され、全国から多数の会員が集まった。特に10日に開かれた各シンポジウムには、会員外からも多く集まり、地元鳥取市の高校生も大勢参加し、盛会となった。シンポジウムの報告は、他稿に譲る。

 11日の人権擁護大会では、事業活動報告、シンポジウム報告の後、「今日における監獄法改正と日弁連の立場」及び「名張事件と布川事件の再審開始決定」と題した2つの特別報告があった。後者は、当会の小林修会員が心のこもった報告をされ、名張事件で再審開始決定と死刑執行停止決定があった日に奥西さんに報告のため拘置所で面会した際のくだりでは、会場が深い感動に包まれた。

 その後、次の各宣言、決議案の審議がなされ、宣言案については賛成多数で、両決議案については満場一致で可決承認された。

・立憲主義の堅持と日本国憲法の基本原理の尊重を求める宣言(案)
・高齢者・障がいのある人が地域で暮らす権利の確立を求める決議(案)
・欠陥住宅をなくし、安全な住宅を確保するための法整備・施策を求める決議(案)


 このうち宣言案については、憲法9条2項の堅持を明記していない宣言の内容を巡って激しい意見の応酬が2時間半に亘り続いた。  最後に、次期大会は平成18年10月5日及び6日に釧路市にて開催されることが決定されている旨の報告がなされた。






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