北海道マラソン、駆ける!
会 員 宮 島 元 子
去年に引続き、2回目の北海道マラソン。今年は、惜しくもアテネ五輪出場を逃した千葉真子選手も出場(千葉ちゃんは、私が勤務する・豊田自動織機の所属。社内駅伝大会と社長表彰の場でしか見たことないけれど)。
北海道といえども夏の大会。去年のような酷暑を覚悟していたのに、意外と涼しい。
真駒内陸上競技場を8月29日12時10分にスタート。今年は、法科大学院の教員生活が始まったこともあって、なかなか練習ができず(いつも通りという人もいるが……)、大会前の1か月半でまとめてトレーニング。しかし、気温が比較的低いこともあって、快調にピッチを刻む。第1折返点を過ぎてからは強い向い風に苦しむ。でも、30キロを過ぎてもそれほどのペースダウンなし。さすがに40キロ付近から脚が上がらなくなってしまったが、沿道からの大声援(本当にありがたい)に背中を押されて中島公園のゴールにフィニッシュ。3時間34分11秒!去年のタイムを13分更新。嬉しい!
国際大会出場の夢もかすかに光が見えてくる。まずは、今年から出場資格が緩和されて3時間30分以内となった東京国際女子マラソンを狙ってみようか。そして、いずれは、3時間15分を切って、名古屋国際女子マラソンで、高橋尚子や野口みずきと一緒に(もちろん、ずっと後ろを)、久屋大通や丸の内を駆け抜けるなんてことも……と夢だけは大きく膨らむ。
「いやいや、すぐにまた怠けるよ」「好きな宴会を我慢できないから無理、無理」「年齢がねえ……」などとのささやきも聞かれるが……
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標高差1157メートルを駆け上がる 「かっとび伊吹」
会 員 渥 美 裕 資
新大阪へ向かう新幹線が関ヶ原のトンネルを出ると右側に大きく伊吹山が見える。注意して見ると、その麓に白い煙の上がるセメント工場の煙突がある。「かっとび伊吹」はそのセメント工場の横にある「薬草の里」をスタートし伊吹山山頂をゴールとする標高差1157mの山岳マラソン大会である。制限時間2時間30分。正統派ランナーにはあきれられ(馬鹿にされ?)名古屋からは私だけ、同じくマッターホルンとキリマンジャロを目指してトレーニングを重ねる荒川葉子さんが地元滋賀弁護士会から参加した。
8月29日、大型台風16号が日本列島をうかがい、伊吹山頂は南海上からの湿風に湧く雲に覆われ見えない。蒸し暑い。9時40分スタート。1合目までの標高差300m弱の林道は走り続けなければならない。この標高差は箱根駅伝で言うと、小田原中継点から大平台あたりまでに相当する。1合目を過ぎるとスキー場リフト沿いの坂道となり、我々レベルはこの辺りから歩き出し、勾配がちょっと緩くなるとしばし走る。3合目のホテル前で給水した後は本格的な山道。ひたすら早足に登り続ける。林道では汗だくだったのが、いつしか吹く風も冷たくなって雨も舞い始め、脚が痙攣する。道もぬかるんでいてランニングシューズではすぐに滑る。
1時間40分10秒で辿り着いた山頂(1377m)は、ガスにつつまれ強風に横なぐりの雨がたたきつけられていた。荒川さんは途中の関門をパスし根性のラストランナーで山頂に達する。
山岳マラソンの頂点は富士登山競走(富士吉田から山頂の標高差3000mのレース)。ふと挑戦の心が動くこともあるが、伊吹の2.6倍の標高差は厳しい。
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