「やる気に満ちている」平良・若松弁護士、奥能登に立つ
   〜輪島ひまわり基金法律事務所開所式・開設記念祝賀会〜



副会長(平成15年度) 山 下 勇 樹

「やる気に満ちている」
 3月9日、輪島市「ホテル高洲園」にて輪島ひまわり基金法律事務所の開所式、同開設記念祝賀会が行われました。
 「やる気に満ちている」――開所式(調印式)での記者会見で平良弁護士はこのように心境を表現しました。なんの気負いもなく、晴れやかで、しかも堂々としていました。この言に接したとき身震いさえ感じました。そして段々実に爽快な気分になっていきました。
 金沢地方裁判所輪島支部管内は、輪島市をはじめとする2市4町1村で構成され管内人口は約8万9000人。管内面積は名古屋地裁本庁管内より広い。16年間弁護士不在。
 平良弁護士は、この地で「敷居の低い、誰でもが相談できる法律事務所を目指し、誠意をもってひとつひとつの事件に対応したい」と述べ、日々の仕事だけでなく裁判員制度等司法改革についてより理解を深める活動もしたいし、自分たちの活動を通じて「より司法を身近に感じてもらいたい」と抱負を語りました。一方若松弁護士は、輪島への赴任について「あまり深く考えていなかった」「こういう機会もいいもの」と、いつものように全くの自然体。二人ともいい感じでしたよ。

地元の期待、ひしひしと
 祝賀会には梶文秋輪島市長、野田武明金沢地裁所長はじめ地元の商工会議所、社会福祉協議会関係者、調停委員ら74名が集まりました。挨拶に立った輪島市長は、市民生活上の相談事については「市民相談」で対応してきたがやはり限界があった、法律を通しての解決が実現できる運びとなって大変感謝している、私たちの法律事務所として地域全体を支えていって欲しい旨、切実とした口調で平良・若松両弁護士に対して大きな期待をかけられていました。挨拶が一段落して平良・若松両弁護士は順次地元者参加者に挨拶回り。二人を囲んで、あちこちで輪ができ、にこやかな雰囲気に包まれていました。地元の皆さん、待ちに待っていた、という感じでした。輪島での伝統芸能「御陣乗太鼓」(あの、奇妙な面を付けて陣太鼓を打ち鳴らすもの。すごい迫力でした)のご披露もあり、和気藹々とした祝賀会でした。

近くなった輪島
 金沢からバスで2時間半。名古屋から「しらさぎ」を利用しては当日の正午までに到着することはできません。当日私は田中会長と共に早朝の新幹線で東京に向かい、羽田から空路能登に入りました。能登空港まで「高州園」の迎えがあって、ぎりぎり式典に間に合った次第です。やはりとても遠かった。しかしこれからは平良・若松両弁護士がかの地で地域司法を担うべく活躍している姿が思い浮かんできて、きっと輪島、奥能登が身近に感じられることだと思います。お二人には、健康に留意され、生活もエンジョイしながら、頑張っていただきたいと思います。