モンゴル赴任のご挨拶


会 員 田 邊 正 紀

 念願かなって2004年3月1日から、JICA(国際協力機構)専門家として、モンゴルに赴任することとなりました。赴任期間は、延長の可能性はあるもののひとまず1年間の予定です。モンゴルでは、法務内務省に所属して、立法活動に対するアドバイスを行うなどいわゆる法整備支援活動を行うことになります。

 今回のメインの支援項目は、担保法制定とされています。これは、前回の調査の際に、モンゴルでは、担保制度は存在しても執行ができないという問題点があることが判明したためです。また、モンゴルでは2003年5月に初めて土地の私有が認められたことから、不動産に対する担保権と利用権の調整の必要性も高まっています。私に求められる成果は、モンゴルの文化や習慣に根ざしながら、金融ニーズにもこたえることのできる担保法制の創設です。さらに、現地では、外国人法律専門家には、その時々のニーズに応じた様々な法案に対するアドバイスが期待されており、私のアドバイス一つで一国の法律が変わる可能性があると考えると、その責任の重さに身が引き締まる思いです。

 と、堅い話はここまでで、モンゴルについて少し書きます。国土が日本の4倍なのに人口が名古屋市と同じくらいということは前回も書きました。その後の情報で、首都ウランバートルは、世界一寒い首都としてギネスブックに登録されていることが判明しました。年間の半分は氷点下で、真冬には−40℃になることは当たり前のようです。そのため野菜は自給自足できず、ほとんどが中国からの輸入になるようです。また、海がないために市場で魚にお目にかかることはほとんどなく、メイン料理は羊肉となります。うちの妻は、今回の私の赴任に伴って、私を凌ぐ年収を捨ててモンゴルにやって来ますが、今でも「食事のおいしいヴェトナムがよかった」と言っています。モンゴルには、これといった観光名所はありませんが、ちょっと郊外に出れば大草原と羊たちが歓迎してくれます。ぜひ皆さんも私の赴任中に遊びに来てください。