会名変更検討協議会だより〜市民アンケート結果報告


会 員  藤  田    哲 


1.市民の意見を聞いてみた
(1) 市民の人に司法や弁護士をもっと身近に感じてもらいたい、市民に分りやすい会名に変える必要があるのではないかというのであれば、弁護士会の名称についても、ぜひとも市民の意見を聞いてみるべきだ。
 というわけで、市民アンケートを実施してみた。
(2) 市民アンケートの対象は以下のとおりである。
@法律相談センター相談者(回答者数396名)
 平成15年10月6日(月)から11月2日(日)までの4週間に、県内の全ての法律相談センター(栄、津島・海部、岡崎、豊橋、一宮、尾北、半田、豊田)で相談を受けられた相談者。
A法の日週間記念行事参加者(回答者数357名)
 平成15年10月11日(土)に中区役所ホールで開かれた本会の記念行事参加者及び平成15年10月25日(土)に豊橋商工会議所で開かれた豊橋支部の記念行事参加者。
B市民・県民を代表すると思われる愛知県下の自治体首長及び愛知県会議員(回答者数131名)
C司法記者クラブ所属の司法記者(回答者数11名)
(3) アンケート項目は以下の4つである。
@名古屋弁護士会は、名古屋市内だけではなく愛知県内(含む三河支部)に法律事務所を持っている弁護士の団体だということを知っていましたか。
A愛知県内に法律事務所を持っている弁護士の団体の名称として、どれがふさわしいと思いますか。
 1.名古屋弁護士会(現行のまま)
 2.愛知弁護士会
 3.愛知県弁護士会
Bあなたはどこにお住まいですか。
Cあなたは何歳ですか。

2.市民の意見は「愛知県弁護士会」
(1) アンケート結果は、表のとおりである。
(2) 質問1で、6割以上の人が、名古屋弁護士会が愛知県内の弁護士で構成される団体であることを知らなかったと回答している。市民の認識との大きなズレがあることが分る。

(3) 最も注目されるものは、質問2の「弁護士会の名称として、ふさわしいものは何か」に関する回答である。



 全回答者数895名中、「名古屋弁護士会」は209名(23.8%)、「愛知弁護士会」は258名(29.4%)、「愛知県弁護士会」は410名(46.8%)であった。愛知弁護士会あるいは愛知県弁護士会がふさわしいと回答した人は、合計で668名(76.2%)に上る。  このように、市民の意見では県名を入れた名称を支持するものが圧倒的に多く、回答の実に4分の3以上を占めた(左上の円グラフ参照)。市民の意識は、現行の名古屋弁護士会はふさわしくなく、県名をつけることが弁護士会の名称としてふさわしいとするものであった。 (4) 「愛知弁護士会」と「愛知県弁護士会」では、後者の方がかなり上回り、「愛知県弁護士会」がふさわしいとする意見が、全回答中の半数近くに上った。「愛知県」に法律事務所を持っている弁護士の団体なのだから、端的に「愛知県」とした方が実体を正確に表示すると考えたのであろう。

3.さあ、会内で議論しよう。
 弁護士会の名称に関する市民の意見は出た。
 このような市民の意見も踏まえて、どのような名称が我々の弁護士会の名称としてふさわしいか、皆で議論しよう。
 12月初めには、会名変更に関する会内アンケートや会員懇談会も実施される。今年度中には、会名変更検討協議会の報告書も公表される。
 会の名称を決めるのは、我々自身だ。会の名前は、会員の意識を如実に反映する。「たかが会名、されど会名」(村橋泰志委員長)である。
 さあ、皆で議論しよう。