桜台高校3年 塚田雄太
私は、将来弁護士になりたいと思い、受験勉強に励んでいる高3生です。7月29,30日にサマースクールに参加し、有意義な時間を過ごさせていただきました。特に二日目の専門講座では、「報道と人権」というテーマに参加させていただき、長崎での少年犯罪が起こった直後ということもあり、興味深く、私なりの考えを持ち参加しました。
講座では、5つのグループに分かれて、配布された参考資料を元に話し合いました。
人権を擁護すべきだという側からは、「まだ、容疑者は未成年でもあり、これから先の人生もまだ長い。ここで、実名や顔写真などをマスメディアが報道すると、容疑者の将来に悪影響を及ぼす。」
また、反対という側からは、
「たとえ未成年といえども犯罪を犯したのなら、成人と同様に報道すべきだ。」
という意見が出されました。
その後、2人の弁護士の方の討論を聞かせていただき、とても興味深いものでした。
私の考えとしては、
「未成年といえどもその罪の重さや、犯罪のもつ特異性によっては実名報道するべきである」
と今も思っています。
最後にこの様な機会を与えてくださった名古屋弁護士会の皆様に感謝すると共に、司法業務を希望する中高生に来年もこのような機会を設けていただけることを望みます。
向陽高校3年 中村将也
僕は主に民法や商法など、生活にもっとも密着したものを学びたいと思っていたので、「甘い罠にご用心」を選択しました。
講義の内容は、悪徳商法はどんな手口で僕達に忍び寄ってくるのか、被害にあったらどう対応したらいいかなどを、弁護士の方々が実演して、その後に弁護士の方が解説をするというものでした。講義は、劇がわかりやすいものだったため、とてもよかったと思います。ただ、何もやらずにいきなり実演というものだったので、僕としては実演よりも前に、商法について、売買契約に基づく物の売り買いの基本ルールみたいなものをやっていただけると、普通の商売と悪徳商法の差が明確になり、何が悪徳なのかと言う事などもわかりやすくなるのではないかと思いました。
講義を受けて、悪徳商法の巧みさ、自分の中途半端な知識など、色んなことがわかりました。特に自分の中途半端な知識というものは、今気付かなければ危なかったと思います。これから僕は社会に出て行くわけですが、新社会人は悪徳商法に狙われやすいというのを聞いた事があります。もしも自分の中途半端な知識で悪徳商法に遭遇していたら、大損害を被っていたかもしれません。この日に悪徳商法について意識を深めたので、しばらくはひっかからないでしょう。しかし、一番怖いのは、将来忘れた頃にやってくる甘い罠です。僕は将来的にこの罠にかからないようにするために、しっかりと勉強しようと思います。