弁護士会に、いろんな委員会があることはご存知でしょうか。弁護士会は、強制加入団体であり、自治組織であって、監督官庁がありません。そのため、弁護士資格に関わる資格審査会、懲戒委員会、綱紀委員会の設置が法律で定められています。また、会の運営上必要とされている21の常置委員会があります。それ以外には、一定の活動目的をもった特別委員会もあります。
こうした委員会が愛知県弁護士会では現在60あります。委員は、全て弁護士で、無報酬です。弁護士は通常業務以外に、こうした委員会の仕事にも携わるのです。
これから、いくつかの委員会をご紹介する予定ですが、トップバッターとして広報委員会を取り上げます。
弁護士会の広報委員会って、イメージ的にピンとこないでしょう。実はこの紙面構成を担当しているのが広報委員会なのです。弁護士が市民の抱えるトラブル解決に一番有益な存在で身近な相談相手であること、法律というルールが正しく反映された社会生活が実現できるように活動していること等を知ってもらえるように、広報活動を行っているのです。
例えば、NHKラジオで法律解説番組の企画構成をしたり、市民の方に実際の裁判を傍聴してもらうように法廷エスコートをしております。法廷エスコートは年間2000名程度の利用者があります。また、5月と10月には中区役所ホールで市民向け講演会の開催の企画をしています。弁護士会パンフレット「ひまわり」の企画製作、「広報なごや」や各種業界紙への原稿提供、新聞での名刺広告に合わせた弁護士会広報の企画構成等、種々の媒体を利用した市民向け広報を実施している委員会なのです。
今年は、さらに新たな新聞広告やポスターの作成も企画しています。
広報に関連する委員会としては、ホームページの企画構成を行う委員会(一度ホームページをご覧下さい)、子どもの法教育を専門に活動する委員会(サマースクール、学校講師派遣)等もあります。
広報に素人の弁護士がこうした活動に取り組んでいます。どこかで「弁護士会」の文字を目にしたら、ああ、センスはないけど頑張っているなと応援して下さい。