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- 一 半田支部はこんなところ
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愛知県弁護士会半田支部は,愛知県弁護士会が地域への法的サービスを充実させる目的で設置した支部組織のうち,知多半島全域を担当エリアとする支部です。
知多半島には5市5町(東海市・大府市・知多市・東浦町・阿久比町・常滑市・半田市・武豊町・美浜町・南知多町)が存在し,担当エリア内の人口は約60万人に登ります。
もっとも半田支部所属弁護士は現在7名しかおらず(しかも全ての事務所が半田市内に偏在。),半田支部はいわゆる弁護士過疎地域と評価してよいと思われます。
- 二 半田支部の取組み
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このような現状の下,半田支部所属の少数精鋭(?)弁護士・職員は,微力ながらも地域の皆様方の法的ニーズに応えるべく,様々な取組をしています。
第一に取り上げるべきは半田支部に支部会館(弁護士会館)を設置したことです。支部における支部会館は,法的サービス供給の拠点として必要不可欠な施設であり,その設置は半田支部長年の懸案事項でありましたが,多くの皆様のご助力を得て平成16年10月に無事開設することができました。地図を見ていただければ分かるとおり,支部会館は名鉄住吉駅にも名古屋地方裁判所半田支部等が所在する官庁街にも近く,法律問題を抱えた地域の皆様方はもとより弁護士にとっても利用し易いものとなっております。
さらには支部会館開設に伴い,従前週1回しか実施できなかった法律相談センターの有料法律相談を週2回(毎週火曜と木曜,午後1時30分から午後4時まで1人30分枠の予約制)に増やしました。支部会館開設後における法律相談センターの予約状況ですが,当日までに予約枠が全て埋まってしまうほどです。かかる状況を見ると,支部会館が地域の皆様方への司法サービスの窓口としての機能を果たしていることを実感いたします。なお,半田支部法律相談センターへの相談のご予約お問い合わせは,0569−23−8655までお願いします。
さらに,半田支部所属弁護士は支部会館を中心とした活動の他,半田支部以外の弁護士の協力を得つつ各市町主催の無料法律相談,各種講演・勉強会への参加,刑事事件の当番弁護,裁判所調停委員としての活動などにも積極的に取り組んでいます。
- 三 課題は山積
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もっとも,半田支部としても以上の取り組みで十分とは考えておりません。むしろ課題は山積しております。例えば,弁護士不足です。やはりマンパワーを充実させなければ地域の法的ニーズには応えられません。
ただ,半田支部には裁判所支部もありますが,破産申立は,名古屋で行わなければなりません。裁判所に対してもマンパワーの充実を望みたいところです。
次に,弁護士業務の広報・啓蒙活動のさらなる充実です。先般,知多市の男性が借金苦で親族6人を殺害し,自身も自殺を図ったという何ともやりきれな事件が起きたのは記憶に新しいところですが,この男性が弁護士に債務整理を相談していればかかる悲劇は避けられたかもしれません。これは半田支部の弁護士業務についての広報・啓蒙活動が不十分であったことの証左だと思います。弁護士業務の広報活動・啓蒙活動は,半田支部として今後継続して取り組みたいと思います。
- 四 半田支部の未来
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今後,弁護士大量増員時代の到来により,半田支部所属を希望する弁護士の数も増えることが予想されますので,マンパワーの問題は次第に解消されるでしょう。
しかし,地域の皆様が求めるのは,単なる弁護士の増員という事実ではなく,あくまで質の伴った利用しやすい法的サービスです。
半田支部は,そのことを十分認識した上で,所属弁護士一人一人が個性を発揮し地域の皆様の多様な法的ニーズに応えられる支部になることを目標に努力する所存です。
これからの半田支部にご期待ください。
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