2月10日に河野義行さんを迎えて裁判員模擬裁判

〜なぜ自白してしまったのか?〜
取調べの全過程の可視化を求めて


平成二一年五月にスタートする裁判員裁判に向けて、愛知県弁護士会が裁判員模擬裁判と、サリン事件の被害者である河野義行さんを迎えての対談を開催します。

テーマは「なぜ自白してしまったのか?〜取調の全過程の可視化(録画・録音)を求めて・・・」です。

犯罪を行った犯人であるとの疑いをかけられた人は、「取調べ」という事情聴取を受けることになりますが、これは取調室という密室で行われます。このため、時として自白することを強制され、嘘の自白をしてしまうということが起こります。

「取調べの可視化」とは、後日取調室の中でどのようなことが行われていたかを明らかにできるよう、取調べの内容を録音したり録画して記録しておこうというものです。イギリスなど諸外国では既に行われていますが、日本ではまだ行われていません。


第1部では、相続に絡んで義理の息子が義父を殺害した疑いをかけられる「猫いらず殺人事件」の模擬裁判を行います。公募された裁判員の方々に、壇上で模擬裁判の審理・評議に参加して頂きます。

第2部では、取調べの可視化の必要性について、松本サリン事件の被害者である河野義行さんとの対談を行います。

河野さんは、松本サリン事件の被害者であり無実であるにもかかわらず、警察の取調べで自白を強要されたという経験をお持ちの方です。普段立ち入ることのできない取調室の中でどのようなことが起こっているのか、実際にそれを体験された河野さんのお話をお聞きします。


裁判員制度において、「取調べの可視化」がされないとどのような問題が生じるのか、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。ぜひご参加下さい。

日 時 平成19年2月10日(土)12時30分開場・13時開演
場 所 ウィルあいち4Fウィルホール
(地下鉄「市役所」駅2番出口より東へ徒歩10分)
入場料金

入場無料・先着600名