2010(平成22)年6月2日午後2時40分ころ、横浜弁護士会に所属する前野義広弁護士が、同人の勤務する法律事務所を訪れた男から、その胸部等を刃物で刺されて死亡するという凶悪事件が発生し、神奈川県警が被疑者を全国に指名手配していたところ、7月1日、被疑者が逮捕されたとの報道がなされた。
犯行動機等の詳細は不明であるが、前野弁護士が受任していた離婚事件について、被疑者との間にトラブルがあったとのことであり、弁護士への逆恨みから、弁護士の業務を妨害しようと企て殺害したものであるとすれば、断じて許されるものではない。
このように、暴力を用いて弁護士業務を妨害し、自らの主張を実現しようとする手法は、基本的人権の擁護と社会正義の実現を使命とする我々弁護士の業務に対する重大な挑戦であって、我々弁護士は、弁護士業務妨害の排除及び予防を徹底する必要がある。
当会は、前野義広弁護士の御冥福を祈り、ご遺族に対して心から哀悼の意を表するとともに、民主的な法の支配を貫徹する上からも、このような凶行に及んだ犯人を強く非難し、捜査機関に対して真相の徹底究明を強く求め、今後も、弁護士に対する業務妨害に対しては、毅然と対処することを改めて表明するものである。
2010(平成22)年7月2日
愛知県弁護士会 会長 齋 藤 勉
